ティーボールは、年中から小学3年生の夏までが対象となるカテゴリーです。
ティーボールでは硬式ボールではなく、柔らかいゼット製のセーフティーボールを使用します。ただし、大きさは硬式ボールと同じです。そのため、子どもたちはこの時期から硬式ボールに近い握り方や投げ方の感覚を養うことができます。
ティーボールは、通常の野球のようにピッチャーが投げてバッターが打つ方式とは異なります。このゲームではピッチャーが「偽投」と呼ばれる投げるフリを行い、バッターはティースタンドに置かれたボールを打ちます。特徴的なのは、三振がなく、バッターがボールに当てるまで何度でもスイングできる点です。また、ランナーのリードや盗塁がルール上できないので、ランナーの暴走や、守備の暴投によるゲームの混乱は基本的にありません。さらに一つもアウトが取れなくても、9人打者が回ったら攻守交代となります。
これにより、
バッターは必ず「打って走る」が経験ができる
守備は「ボールを取ってアウトを取りに行く」が経験ができる
といった基本的なプレーをゲームの中で体験できます。
低学年のうちは、ピッチャーがストライクを入れることや、バッターが動くボールを打つことは難しいため、野球のゲームとして成立させるのが難しい場合があります。そのため、リトルリーグのティーボールカテゴリーでは、ティースタンドを使ったこのゲーム方式が採用されています。
この時期に、
バッターは「しっかりスイングする」
守備は「ボールを取ってアウトを取る」
といった基本動作をしっかり身につけることで、次のカテゴリーであるマイナーカテゴリーへスムーズにステップアップできます。また、「次はどこでアウトを取るべきか」「点を取るためにどのように打つか、走るか」など、チーム全員で考える野球の基礎もこの時期から学んでいきます。
3年生の夏頃になると、子どもたちはびっくりするようなプレーを見せてくれるようになります。この成長を見るのもティーボールの楽しみの一つです。
リトルリーグでは、塁間の距離が短く、アウトを取るために守備はボールを取ったらすぐに投げる必要があります。このルールにより、スピード感のある動作が自然と身につきます。
なによりティーボールは子どもたちが毎週楽しみに集まる場でもあります。野球の基礎を楽しみながら学べるティーボールに興味をお持ちの方は、ぜひグラウンドに足を運んでみてください。体験会も随時開催中です!一緒に楽しく野球を始めましょう!